2021/7/14

体への負担が少ない心臓大血管のカテーテル治療を提供します

さらに体への負担が少ない心臓大血管のカテーテル治療を提供します。
―穿刺による治療と負担の少ない麻酔方法の導入-

大きく切開せずに大動脈弁や大動脈瘤の治療が可能である、経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)や大動脈ステントグラフト手術ですが、足の付け根の血管の性状が良好であれば、皮膚を大きく切開せずに穿刺での治療が可能になってきました。
以前は4㎝程の外科的な切開で血管を露出し治療を行っていましたが、最近はPerclose ProGlideTMという止血器具を用い、約0.7cm の傷で穿刺による治療が可能です。当院では2015年からこの止血器具を使用し、2021年4月までに150例を超える方に使用しています。患者様の満足度も高く、今後も積極的に使用していく予定です。
また、TAVIにおいては、当院での経験も200例を超え、最近では全身麻酔ではなく局所麻酔と静脈麻酔を組み合わせた麻酔で治療を行っています。穿刺により治療が可能になったことも大きく関係しています。術中は経験豊富な麻酔科医の管理のもと、静脈麻酔により眠った状態で行われ、人工呼吸器を使用することなく体に負担の少ない麻酔で治療が可能となっています。
患者様には、以前よりさらに負担の少ない方法で心臓大血管のカテーテル治療が可能となっていますので、治療をお悩みになっている方は、気軽に担当医までご相談ください。  

 

 

 

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